大和ハウス 中国・大連の「大和中盛」を解散・清算へ

大和ハウス工業(本社:大阪市北区)は4月15日、中国の持分法適用関連会社の大連大和中盛房地産有限公司(所在地:遼寧省大連市、以下、大和中盛)について、中国の会社法に基づき強制清算の申立を行い、会社清算が行われることになったと発表した。同社の運営について、昨年来合弁先から派遣されている人材による不正を巡り、内部統制の強化を目的に進めていた協議が不調に終わった。

日産と三洋化成 APBに「全樹脂電池」の技術ライセンス供与

日産自動車(本社:横浜市西区)と三洋化成工業(本社:京都市)は4月16日、三洋化成の子会社APB(本社:東京都千代田区)に、次世代リチウムイオン電池「全樹脂電池」の技術ライセンスを供与すると発表した。ライセンス料は非公表。今回の契約締結により、APBは国内外における自動車用途を除く全樹脂電池の開発、製造および販売の権利を取得する。APBは全樹脂電池の量産を2021年に開始する計画。

大手ゼネコンなど全国の建設現場の工事原則中止へ 緊急事態拡大で

日本政府の4月16日の緊急事態宣言の対象区域拡大を受けて、大手ゼネコンの鹿島や大林組、大和ハウス工業は17日、全国の建設現場の工事を原則中止すると発表した。期間は5月6日(大和ハウスは5月10日)まで。このほか、清水建設は16日に新たに指定された6道府県に工事の中止対象を広げる。大成建設は大型連休をはさみ4月25~5月10日、全国の工事を可能な限り中止するとしている。

日本光電 人工呼吸器を増産 6カ月で1,000台の供給目指す

日本光電(本社:東京都新宿区)グループは4月15日、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により人工呼吸器の需要が高まっていることから、富岡生産センタ(所在地:群馬県富岡市)における人工呼吸器「NKV-330」の増産体制を構築すると発表した。自動車メーカーなどのパートナーの協力を得て、日本政府とも連携しながら、今後6カ月間で1,000台の供給を目指す。

P&G 6月下旬から滋賀工場でマスク生産開始

P&Gジャパン(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン、所在地:神戸市)は4月15日、新型コロナウイルス感染拡大対策の一環として、スキンケアブランド「SK-Ⅱ」の生産工場、滋賀工場(所在地:滋賀県野洲市)で、6月下旬からマスクの生産を開始すると発表した。新型コロナ禍から同社社員の健康と安全を守るとともに、行政等と協議のうえ日本国内でマスクを必要としている組織に無償でマスクを供給していく。

住友化学 医療用ガウン向けフィルムを提供 新型コロナ対策で支援

住友化学(本社:東京都中央区)は4月16日、新型コロナウイルス感染症支援対策として、医療用従事者が着用するディスポーザブルの医療用ガウンが不足していることを受け、同用途向けにフィルムを提供すると発表した。ガウン30万着に相当するフィルム約10万トンを供給する。
当該フィルムはサンテーラ(所在地:東京都中央区)をはじめ同社グループ会社が加工し、日本政府の指定を受けたガウン縫製企業に供給する。縫製されたガウンは医療現場に届けられる。同社グループのポリエチレンフィルムの中から同用途に合致するフィルムを緊急かつ優先的に提供する。

東芝”接触削減”へ5/6まで国内全拠点を原則休業 対象7万6,000人

東芝は4月16日、新型コロナウイルス感染防止対策として政府が掲げる外出自粛・接触削減のため、国内全拠点の7万6,000人を対象に4月20日から5月6日まで原則的に臨時休業にすると発表した。5月7日以降の祝日、年休、さらに1年延期となった東京オリンピック・パラリンピック期間中を想定していた特別休暇などを時期を変更して充てる予定。

テス・エンジニアリング インドネシアのIGE社を子会社化

テスホールディングスグループのテス・エンジニアリング(本社:大阪市淀川区)は4月13日、インドネシアでパーム椰子殻(以下、PKS)燃料の調達に強みを持つPT.International Green Energy(本社:インドネシア・リアウ州、以下、IGE社)の株式51%をグループ会社を通じて取得し、連結子会社化したと発表した。これにより、テス・エンジニアリングは今後IGE社を通じて、日本国内で建設・稼働が進む輸入材を主たる燃料とするバイオマス発電所にPKS燃料の販売事業を開始する。

豊田通商 ミャンマー電力エネルギー省から水力発電所の改修受注

豊田通商(東京本社:東京都港区)は4月14日、ミャンマー電力エネルギー省電力発電公社から同国のセダウジ水力発電所の改修プロジェクトを受注したと発表した。受注額は約43億円で、国際協力機構(JICA)を通じて実施する有償資金協力によって資金供与される。完工は2024年2月の予定。
同発電所の主要機器(水車、発電機など)と水門の改修を実施する。水車と制御装置は東芝エネルギーシステムズから、発電機は明電舎から調達する。また、水門の関連機器は日立造船に発注する。

富士フィルム富山化学 COVID-19向けに「アビガン」増産開始

富士フィルムは4月15日、富士フィルム富山化学(本社:東京都中央区)で新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)向けに抗インフルエンザウイルス薬「アビガン(R)錠」(一般名:ファビピラビル)の生産体制を拡大し、増産を開始したと発表した。
同社は、グループ会社の富士フィルム和光純薬で医薬品中間体の生産設備を増強するとともに、原料メーカーや各生産工程における協力会社など国内外の企業との連携によりアビガンの増産を推進。7月には、生産開始した3月上旬の約2.5倍の月間約10万人分、9月には約7倍の同約30万人分の生産を実現していく。
日本政府は緊急経済対策の一つとして、アビガンの備蓄量を200万人分まで拡大することを決めている。