東芝 血液1滴から13種類のがんを99%の精度で検出する技術を開発

東芝(本社:東京都港区)は11月25日、血液中のマイクロRNAを使った簡便で高精度ながん検出技術を開発したと発表した。同社独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を活用することで、すい臓がん、乳がんなど13種類のがんの患者と健常者を2時間以内に99%の精度で網羅的に識別できることを研究開発レベルで確認した。これは同社と東京医科大学および国立がん研究センター研究所の共同研究によるもの。同社では早期の社会実装に向けて、2020年から実証実験を進めていく。

三菱ガス化学 完全人工光型植物工場竣工,環境条件を制御

三菱ガス化学(本社:東京都千代田区)は11月22日、国内最大規模となる完全人工光型植物工場を、同社事業所の「QOLイノベーションセンター白河」内にこのほど竣工したと発表した。同工場は施設内で植物の成長に必要な光、温湿度、二酸化炭素濃度、水分、栄養分等の環境条件を制御しながら、常に最適な生育環境で植物を栽培する施設。1日2.6トン以上、1株80gのリーフレタス換算で約3万2,000株の葉菜類の生産能力がある。一般消費者向けから業務用まで顧客ニーズに沿った計画的生産および供給が可能という。                                                                                                              今後は、三菱ガス化学とファームシップ(本社:東京都)が共同で設立したMGCファーミックス(本社:福島県白河市)が、この工場を運営する。GLOBAL G.A.P認証の早期取得に向けた活動を開始するなど、安全・安心にこだわり、生産・販売していく。

ミスミG 中国・シンガポール子会社を増資,グローバルでの事業基盤強化

ミスミグループ本社(本社:東京都文京区)は11月22日、中国およびシンガポールの連結子会社を増資すると発表した。同社のグローバル市場での事業基盤強化の一環で、グループ資金適正化が目的。まず中国事業の統括会社である連結子会社の米思米(上海)投資有限公司に対して、今後増資を行い特定子会社とする。11月中にミスミを増資引受人として9,000万米ドル(現在300万米ドル)へ増資する。また、シンガポールに連結子会社のMISUMI TREASURY SINGAPORE PTE.LTD.を設立し、今後増資し特定子会社とする。11月中に設立し、12月~2020年1月に、完全子会社5社による増資引き受けにより、8,930万米ドルへ増資する。

野村HD 中国で設立した証券会社のビジネスランセンス取得

野村ホールディングス(本店:東京都中央区)は11月22日、中国で合弁により設立した証券会社、野村東方国際証券有限公司(以下、野村東方国際証券)が、中国証券監督管理委員会(CSRC)より証券経営許可証(以下、ライセンス)を受領したと発表した。野村東方国際証券(登録地:中国・上海市)の資本金は20億人民元で、出資比率は野村HD51%、東方国際(集団)有限公司24.9%、上海黄浦投資控股(集団)有限公司24.1%。野村HDのアジアの中核となる総合証券会社を目指す。

パナソニック 液晶パネルの生産を2021年めどに終了

パナソニック(本社:大阪府門真市)は11月21日、液晶パネルの競争激化と事業環境の変化に対応、当該事業の継続は困難と判断、生産活動を終了すると発表した。子会社のパナソニック液晶ディスプレイ(所在地:兵庫県姫路市、以下、PLD)での生産を2021年を目途に終了する。これに伴いPLDの従業員については同社グループ内での異動・再配置を基本とし、従業員の意思を尊重しながら、雇用確保を前提に労使協議を進める。

日本触媒 インドネシア子会社が全製造品目でハラル認証を取得

日本触媒(本社:大阪市中央区)は11月20日、インドネシア子会社、PT NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(NSI)が、インク、塗料、粘接着剤等の原料、アクリル酸(AA)およびアクリル酸エステル(AES)並びに紙おむつの主要原料となる高吸水性樹脂(SAP)について、「イスラム法学評議会」(MUI)傘下のハラル認証機関、LPPOM MUIより、インドネシアにおけるハラル認証を2019年10月16日に取得したと発表した。        AA、AES、SAPの東南アジア、中近東での需要は堅調に伸びていくと予想される。イスラム教徒の多いこれらの地域ではハラル認証の有無は極めて重要な関心事で、この分野、製品は様々な方面に拡大している。

三菱ふそう バングラデシュで営業・整備・備品の新施設開設

三菱ふそうトラック・バス(本社:神奈川県川崎市、以下、MFTBC)は11月22日、バングラデシュで営業、整備、補用備品業務を備えた3S(セールス、サービス、スペアパーツ)新施設を開設すると発表した。また、マイクロバス「ローザ」、小型トラック「キャンター」を市場に導入し、現地販売会社のランコン・トラック・アンド・バス・リミテッド(以下、RTBL)のもとで、来年度開始するバス用シャシーの現地組み立てにより、バングラデシュ向けの製品ラインアップを拡大する。

「MAZDA3」が2020年中国カー・オブ・ザ・イヤー受賞

マツダ(本社:広島県安芸郡府中町)の「MAZDA3」が、「2020年中国カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。マツダ車による同賞の受賞は初。選考対象は2018年10月1日から2019年9月30日まで、中国本土で発売された194モデル。38名の自動車ジャーナリストなどによる採点の結果、10車種のノミネート車の中から選出された。

ライフデザイン・カバヤ ベトナムに大工の育成事業の法人設立

住宅メーカー、ライフデザイン・カバヤ(本社:岡山市)はこのほど、ベトナムをはじめとする東南アジア、台湾、沖縄などでの木造建築の普及の足掛かりにするべく、11月1日に「ライフデザイン・カバヤ・ベトナム」を設立したと発表した。同法人は、住宅メーカーで初めてのベトナム人社員大工の育成・職業訓練事業会社となる。同法人で当初の予定通り5名の学生を採用。11月11日より講義を開始しており、今後さらに採用人数を増やしていく予定。同法人は技能実習生の単なる受け入れ企業ではなく、社員として育成・訓練を行うのが特徴。今回の5名の新入生は大学卒業後の2020年4月にライフデザイン・カバヤの社員として入社する予定。ベトナムと日本で現場実習を行いながら技能検定に向け、木造住宅に関する知識・技能を習得する。