島津製作所 全ゲノム解析のスタートアップiLACと資本業務提携

島津製作所(本社:京都市中京区)は3月23日、全ゲノム解析を手掛ける筑波大学発スタートアップ企業、iLAC(本社所在地:茨城県つくば市筑波大学高精細医療イノベーション棟、アイラック)と、資本業務提携を結んだと発表した。
iLACは一人ひとりの体質や病状に合った適切な投薬や治療を行う「プレシジョン・メディスン」(個別化医療)の実現を目指しており、自動前処理装置や次世代ゲノムシーケンサーを駆使した高精度ゲノム解析技術が強み。島津製作所はiLACを含む多様な事業パートナーと協力してマルチオミクス解析ソフトウエアおよび自動前処理システムを開発することで、主力製品である質量分析計の販売拡大を目指す。また、今回の資本業務提携を通じて健康寿命の延伸に寄与する「アドバンスト・ヘルスケア」を推進していく。

シャープ 5G対応のスマートフォン3/27にKDDIより発売

シャープ(本社:大阪府堺市)は3月23日、第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R5G」を商品化、3月27日からKDDIおよび沖縄セルラーより発売すると発表した。AQUOS R5Gは、5Gに対応したスマートフォンAQUOSの第一弾で、初の8Kワイドカメラを搭載。独自開発のAIが動画に映ったペットを自動で認識し、ズームで再生する「フォーカス再生」機能も搭載している。

トヨタとNTTが資本業務提携に合意 スマートシティビジネスで協業

トヨタ自動車とNTTは3月24日、資本業務提携することで合意したと発表した。自動車と通信で日本を代表する企業が、相互に2,000億円規模の出資を行い、株式を持ち合い連携、協業し最先端の街づくり「スマートシティ」事業化の構想を推進する。
スマートシティプラットフォームを共同で構築し、先行ケースとしてまず静岡県裾野市東富士エリアと東京都港区エリアで実装し、その後連鎖的に他都市へ展開を図っていく。

吉本興業とKDDI au5G活用の新たなエンタメ創出推進で合意

吉本興業(本社:東京都新宿区)とKDDI(本社:東京都千代田区)は3月23日、au5Gや先端テクノロジーを活用した「新たなエンタメ体験」創出に向けた取り組みを共同で推進していくことで合意したと発表した。このアンバサダーにキングコング西野亮廣(にしのあきひろ)氏が就任する。
au5Gの”お笑い研究所”として、渋谷の「ヨシモト∞ホール」、「Laugh Out」(ラフアウト:コワーキングスペース)をテクノロジーXお笑いの発信拠点としていく。これにより両社は5G時代の「オモロイほうの未来」の実現を目指していく。

三菱マテリアル インド・マハラシュトラ州プネにテクニカルセンター開設

三菱マテリアル(本社:東京都千代田区)は3月23日、加工事業カンパニーが顧客の金属加工現場における問題解決のための技術サポート拠点として3月19日、インド・マハラシュトラ州プネにテクニカルセンター(MTECプネ)を開設したと発表した。
MTECプネは敷地面積2,063㎡の2階建て施設で、最新の加工機械やCAD/CAM、高精度測定器を設置している。また、最大68名を収容できるセミナールームも完備している。MTECプネは同社の世界で9拠点目のテクニカルセンターとなる。

KDDI au5Gを3/26から全国15都道府県の一部エリアで提供開始

KDDI、沖縄セルラーは3月23日、第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスとなる「au5G」を3月26日から、全国15都道府県の一部エリアで提供開始すると発表した。対象エリアは2020年夏以降、順次増やし、全都道府県主要都市に2021年3月時点で約1万局、2022年3月時点で約2万局へ拡大展開する予定。これによりNTTドコモ、ソフトバンクと合わせ携帯電話3社のスマートフォンの5Gサービスが出揃った。

クボタ インドのトラクタメーカーEL社へ出資 160億円で株式10%取得

クボタ(本社:大阪市浪速区)は3月20日、インドのトラクタメーカー、Escorts Limited(本社:ハリヤナ州ファリダバード市、以下、EL社)に出資すると発表した。EL社の新株発行に応じ、約160億円を出資し、同社の発行株式の10%を取得する。
クボタは今回の出資により、世界最大のトラクタ市場のインドでの存在感を高めるとともに、将来大きく成長が見込まれている世界の安価機種トラクタ市場への足掛かりとすることで、さらなる事業拡大を図っていく。

トヨタと日野自 燃料電池大型トラックを共同開発

トヨタ自動車と日野自動車は3月23日、燃料電池大型トラックを共同開発し今後、走行実験などを通じて実用化に向けた取り組みを進めると発表した。両社は、日野自動車の大型トラック「日野プロティア」をベースに、これまで培ってきた技術を最大限に活かして開発する。
シャシは燃料電池車に最適なパッケージングを専用設計し、徹底した軽量化により十分な積載量の確保を目指す。パワートレインにはトヨタの次期「MIRAI」用に新開発されるトヨタFCスタックを2基搭載し、日野自動車の強みである大型車ハイブリッド技術を応用した車両走行制御を組み合わせる。航続距離は600kmを目標とし、環境性能と商用車としての実用性を高次元で両立することを目指す。

スズキ ミャンマーに120億円投じ四輪車の新工場を建設

スズキ(本社:静岡県浜松市)は3月23日、ミャンマーにおける100%出資の四輪生産販売子会社、スズキティラワモーター社が120億円を投じ、ヤンゴン市南東のティラワ経済特区の工業団地内に、四輪車の溶接、塗装、車体組立を行う新工場を建設すると発表した。
新工場は年間4万台の生産能力を持ち、2021年9月に稼働開始する予定。敷地面積は約20万㎡、建屋面積は約4万2,000㎡と現工場(約4,000㎡)の10.5倍。
ミャンマーにおけるスズキの歴史は古く、1998年に設立した合弁会社で、翌1999年よりスタートした二・四輪車の現地生産が皮切り。現在では2つの工場で「キャリイ」「シアズ」「エルティガ」「スイフト」の4機種の生産を行っている。2019年の生産台数は前年比25%増の1万3,300台、販売実績は同28%増の1万3,200台で、新車販売のシェアは60.3%を占めている。

キャセイ航空 新型コロナで5月末まで旅客便96%削減

香港の航空最大手キャセイパシフィック航空は3月20日、傘下のキャセイドラゴン航空を含めた旅客便の輸送能力を5月末まで96%削減すると発表した。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国の入国制限による需要の激減を受けたもの。
この結果、香港と日本・成田、英国・ロンドン、米国・ロザンゼルス、カナダ・バンクーバー、台湾・台北、インド・ニューデリー、タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタ、フィリピン・マニラ、ベトナム・ホーチミン、シンガポール、オーストラリア・シドニーの12都市を結ぶ12路線以外はすべて運休し、運航する路線も週3往復に減便する。キャセイドラゴンも中国・北京、同上海(浦東)、マレーシア・クアラルンプールの3路線のみとし、週3便に限定する。