昭和電工 電子材料用高純度ガス事業で 上海第二工場を建設

昭和電工(本社:東京都港区)は1月8日、電子材料用高純度ガス事業強化のため、上海の製造拠点、上海昭和電子化学材料有限公司(以下、SSE)の隣接地に第二工場用地を取得し、高純度N2O(亜酸化窒素)および高純度C4F8(オクタフルオロシクロブタン)の製造設備と、高圧ガス危険物倉庫を建設すると発表した。第二工場の稼働は2021年下半期を予定。高純度N2Oは主に半導体やディスプレイ製造時の酸化膜の酸素源として、高純度C4F8は主にその酸化膜の微細加工(エッチング)などに使用される特殊ガス。SSE第二工場の面積は約1万㎡。高純度N2O年産能力1,000トン、高純度C4F8年産能力600トンの設備を建設する予定。今回の投資額は、台湾での高純度C4F8年産能力150トンの製造設備の新設分(2020年春稼働を予定)を含め約30億円。

パナソニック,4K超の眼鏡型VR端末を開発 5G普及時の需要見込む

パナソニックは1月7日、4Kを超える高解像度で、世界で初めてHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した眼鏡型VR(仮想現実)グラスを開発したと発表した。第5世代移動通信方式(5G)商用サービスの本格化・普及を見据え、VRグラスを用いたスポーツ観戦や様々な疑似体験などの需要を見込んだもの。世界トップクラスのVRグラス向けデバイスメーカー、Kopin社(本社:米国マサチューセッツ州)およびグローバル企業、3M社(本社:米国ミネソタ州)とともに共同開発した。

トヨタ 静岡県に先端技術の実証都市建設へ 自動運転やAI技術開発で

トヨタ自動車は1月7日、静岡県内に広さ70万㎡余の実証都市を建設し、自動運転車やAI(人工知能)などに関する技術やサービスの開発に乗り出すと発表した。これは米国ラスベガスで世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」が始まるのを前に現地で発表会を開き、同社の豊田章男社長が明らかにしたもの。静岡県裾野市内にある閉鎖予定の工場跡地に実証都市を建設。プロジェクトの詳細はまだ決まっていないが、工事は2021年着工し、公募などによって最終的に2,000人余の住民が暮らしす予定という。

参天製薬 眼科市場の拡大に応え中国に第二工場建設を発表

参天製薬(本社:大阪市北区)は1月6日、中国における需要拡大に対応するため、現地法人「参天製薬(中国)有限公司」に第二工場を建設すると発表した。中国では今後さらなる高齢化が進む一方、高い経済成長が続くことも予想され、眼科市場の一層の拡大が見込まれるため。同社の中国事業は中国・アジア地域の売り上げの約6割を占め、2019年度からは単一国の中国事業として運営するまでに至っている。

荒川化学 ベトナム子会社設立手続き完了 21年中に工場稼働開始へ

荒川化学工業(本社:大阪市中央区)は1月6日、ベトナム子会社の設立手続きが完了したと発表した。新会社「荒川ケミカルベトナム社」(所在地:バリア・ブンタウ省フーミー3特別工業団地)の資本金は2,750億ベトナムドン(約13億円)で、荒川化学工業が全額出資する。面積は約3万㎡。製紙用紙力増強剤などの製造および販売を手掛ける。生産能力は年間約4万トンを想定。2021年中に稼働開始の予定。

星光PMC ベトナム・バリアブンタウ省に新会社設立

製紙薬剤事業などを手掛ける星光PMC(本社:東京都中央区)は1月6日、東南アジアにおける生産拠点として設立準備を進めていたベトナム・バリアブンタウ省における現地法人の手続きが12月27日い完了したと発表した。新会社「SEIKO PMC VIETNAM CO.,LTD」の資本金は2,600億ベトナムドン相当(1,120万米ドル)で、星光PMCが全額出資する。敷地面積は約3万㎡。製紙用紙力増強剤などの製造する。生産能力は年間3万トン。2021年末に生産開始の予定。2019年度からスタートした中期経営計画「New Stage 2021」遂行の一環。

丸紅 EV開発・製造のBYTON社と資本業務提携,モビリティ事業などで協業

丸紅(本社:東京都中央区)は1月6日、中国・米国・ドイツを拠点に電気自動車(EV)の開発・製造を手掛けるBYTON Limited(以下、BYTON社、所在地:中国江蘇省)と資本業務提携することで合意したと発表した。これにより両社は戦略的パートナーとしてモビリティ事業やEVバッテリーマネジメント事業、海外事業を中心に協業する。       2016年にドイツの自動車業界やIT業界出身者によって設立されたBYTON社には、中国の大手自動車メーカー、FAW Group(第一汽車集団)や中国の世界最大手EVバッテリーメーカー、CATL(寧徳時代新能源科技)も出資している。2020年半ばより多目的スポーツ車(SUV)の「M-Byte」を中国で発売し、2021年より米国・欧州でも発売する予定。

リサイクル古着のドンドンダウンがカンボジアに12店舗目出店

リサイクル古着店「ドンドンダウン オン ウェンズデイ」を展開するドンドンアップ(本社所在地:岩手県盛岡市)は2019年12月28日、カンボジアの首都プノンペン郊外のカンダル州タクママオに同国のフランチャイズ(FC)12店舗目を開店した。店舗面積は280㎡。メンズ、レディース、キッズ向けの衣服、靴、かばん、アクセサリーなど3,500点を取り扱う。販売価格は0.5~30米ドル(約55~3,300円)。毎週水曜日に値段表を差し替え、売れるまで値段を下げ続けるユニークなシステムを採用している。同社は特定地域に集中展開して運営効率とブランド認知を高める”ドミナント化”を図り、向こう数年でプノンペン20店、地方40店の60店体制を築く方針。同社は日本の店舗で売れ残った古着をカンボジアに輸出して販売する。カンボジアでの取り組みは2014年から。NNAが報じた。