中国に自制求める 日仏が共同声明 ACSA締結交渉

中国に自制求める 日仏が共同声明 ACSA締結交渉

日仏両政府は1月6日(日本時間7日)、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)をフランス・パリで開いた。自衛隊とフランス軍が燃料や弾薬などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結交渉入りで一致した。
2プラス2では、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を念頭に、緊張を高める一方的な行動に反対し、自制を求めることを確認。共同声明では「アジアと中東・アフリカの間の自由で開かれた安全な交通の維持が必要」と指摘し、「南シナ海の埋め立て、拠点構築、その軍事目的での利用といった緊張を高める一方的行動への強い反対」を表明している。
日仏2プラス2は今回が3回目。ACSAは防衛協力の基礎となる協定で、日本は米国やオーストラリアと締結しているほか、英国やカナダと交渉入りしている。

インドネシア既存鉄道の高速化に協力 石井国交相

インドネシア既存鉄道の高速化に協力 石井国交相

インドネシアを訪問中の石井啓一国土交通相は12月29日、首都ジャカルタと同国2位の都市スラバヤを結ぶ既存鉄道の高速化について、同国のルフット海自調整相ら担当閣僚らと意見交換し、協力を進めることで一致した。
ただ、資金繰りや工事に必要な事前調査など、インドネシア側の提案はまだ固まっていないので、「要請を踏まえて検討したい」と述べた。
既存鉄道は、ジャカルタ-スラバヤ間約730㌔㍍を時速70㌔で約12時間かけて走行している。これを全路線を電化して時速150㌔に速め、所要時間を半減させる計画。費用は100兆ルピア(約8600億円)を超す見通しだ。

双日 ベトナム・ハノイで小中学生330人に奨学金給付

双日 ベトナム・ハノイで小中学生330人に奨学金給付

双日はベトナムにおける社会貢献活動の一環として、双日ベトナムを通じてハノイ市で奨学金プログラムを実施する。
同市西部の4つの区の小学校・中学校の在学生の中で、学業・芸術・スポーツ等に秀で、経済的にこんな状況にある生徒330人に、ハノイ市人民委員会並びに同市教育訓練局の協力を得て総額6.6億ベトナムドン(300万円相当)の奨学金を給付する。このほどハノイ市内でその授与式が執り行われた。

富士通Gのエコ・フォレストパークが保存林に認定

富士通Gのエコ・フォレストパークが保存林に認定

マレーシアサバ州キナルート地区にある富士通グループ・マレーシア・エコ・フォレストパークがこのほど、サバ州議会により同州の保存林として認定された。
富士通グループはマレーシアの熱帯雨林再生を目的にエコ・フォレストパークを2002年に開設し、在来種の植林と保全活動を実施してきた。今回の認定を受け、エコ・フォレストパークは森林保全に関する研究や環境学習の場、および市民のレクリエーションの場として活用されることが明文化された。

日本政府 ミャンマーに無償資金供与36億円 病院整備

日本政府 ミャンマーに無償資金協力36億円 病院整備

日本政府はこのほど、ミャンマーに対する無償資金協力3件(供与限度額35億8100万円)を発表した。3件はミャンマー中部の総合病院整備(供与限度額22億8100万円)、西部ラカイン州での新造旅客船など供与(同10億円)、国連世界食糧計画(WFP)を通じた食糧支援(同3億円)。
ミャンマーでは約300万人が深刻な食糧不足の状況にあり、5歳以下の3人に1人が慢性的な栄養不良となっている。

愛媛大 インドネシアゴロンタロ州・大学3者で覚書

愛媛大 インドネシアゴロンタロ州・大学3社で覚書

愛媛大学はインドネシアゴロンタロ州、ゴロンタロ大学との3社連携による共同研究および人材育成に関する覚書を締結した。
愛媛大はゴロンタロ大学と2007年3月に締結した学術交流協定を皮切りに、2013年5月、北ゴロンタロ県、ゴロンタロ大の3社連携による共同研究および人材育成のための覚書調印した経緯がある。
そして、今年6月、同大学の社会共創学部の榊原正幸教授がゴロンタロ州を訪問した際、ゴロンタロ州知事から、これまでの連携をさらに発展させたいとの要請があり、今回の3者による覚書締結の運びとなった。
今後もグローバル人材育成のため、地域間連携を深め、教育・学術交流を推進していく。

JICA カンボジア公共路線バスに無償資金贈与

JICA カンボジア公共路線バスに無償資金贈与

国際協力機構(JICA)はこのほど、カンボジアの首都プノンペンで同国政府との間で「プノンペン公共バス交通改善計画」を対象として、13億9,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。
交通渋滞が深刻化するプノンペンで、公共路線バスのバスはじめLED行先表示機、停留所等案内LCD画面、社内外ドライブレコーダー、バス位置情報GPSなどの調達に充てられる。工期は17カ月間、実施機関はプノンペン都バス公社。

ベトナムで初等教育の日本型パイロット事業に採択

ベトナムで初等教育の日本型パイロット事業に採択

ミズノが開発した子供向け運動プログラム「ヘキサスロン」を使って、ベトナムの初等義務教育における体育授業の充実を図る事業が、文部科学省「日本型教育の海外展開事業」のパイロット事業として採択された。
ヘキサスロンはスポーツを体験したことがなく、運動が苦手な子供でも楽しく、遊び感覚で走る、跳ぶ、投げるなど基本的な動作を自然と身につけられる運動遊びメニューと、運動能力測定を組み合わせたプログラム。

スズキ インドに職業訓練校設立 日印政府に協力

スズキ インドに職業訓練校設立 日印政府に協力

スズキは、日印両政府によって合意された「ものづくり技能移転推進プログラム」に協力し、インド製造業の人材育成支援を行うため、グジャラート州に職業訓練校を設立することを決めた。
同校は、日本式ものづくり学校として設立され、グジャラート州メーサナ地区に2017年8月の新学期からの開校を予定している。組立工、電気工、ディーゼルエンジン整備、自動車整備、自動車板金修理、自動車塗装修理、溶接の7コースを設定し、各コースで1年から2年間の訓練が行われ、2018年以降の卒業生は約300名を目指している。
設立・運営はスズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアが行う。