中国主導のアジア投資銀行の設立覚書に21カ国が署名
中国が設立を目指す国際金融機関「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)に参加する21カ国の代表者が10月24日、北京の人民大会堂で、基本合意をまとめた「設立覚書」に署名した。アジア周辺国への積極的な融資を通じて、中国の影響力が一層強まるのは確実だ。
新華社電によると、インドネシアを除く東南アジア諸港連合(ASEAN)の9カ国をはじめ、中国を含むアジア・中東地域の計21カ国が覚書に署名。南シナ海での領有権を巡り、中国と激しく対立するベトナムやフィリピンも署名した。法廷資本金は1000億㌦(約10兆8000億円)で、当初は500億㌦程度を確保する。所在地は北京とし、2015年中の運用開始を目指す。