長谷川香料「ハラル」香料生産へマレーシア社買収
長谷川香料は10月21日、東南アジアで香料の現地生産を始めると発表した。マレーシアで食品用香料を製造販売するペレスコル(クアラルンプール)の全株式を10月24日に数十億円で買い取る。イスラム教の戒律に沿った「ハラル」に対応した香料を生産し、東南アジアの食品メーカーに販売する。現地生産することで、受注から納入までの時間を短縮し、東南アジアでの販売拡大を目指す。
長谷川香料は4月にインドネシアで香料の販売会社を設立し、タイと合わせて東南アジアで2カ国の販売拠点を持つ。これまでは日本や中国で製造した香料を販売していたが、今回の買収により東南アジアで生産拠点を確保した。長谷川香料は今後、2013年9月期の東南アジアにおける売上高約13億円の中長期的な拡大を見込んでいる。