中国、スプラトリー諸島に滑走路 暗礁埋め立て軍港も
国際軍事情報誌「IHSジェーンズ」(電子版)によると、周辺諸国による領有権争いが続く南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で、中国が暗礁の一つを埋め立て、滑走路や軍用港湾施設の建設を目指していることを示すとみられる実態が明らかになった。同誌が衛星写真で報じ、「領有権主張の取り下げを関係国に強いるか、(既成事実化することで)交渉力を強めるため」の工事と分析している。
問題の暗礁はファイアリー・クロス礁(中国名・永暑礁)。11月14日に撮影された衛星写真によれば、埋め立てによって長さ約3000㍍、幅200~300㍍の島ができ、滑走路と航空機の収容施設が建設可能になっている。この暗礁には以前から中国海軍のコンクリート製駐屯施設が設置されていた。埋め立ては今年6月ごろから報じられていた。