理研ビタミン マレーシア工場で食品改良剤3割増産

理研ビタミン  マレーシア工場で食品改良剤3割増産

理研ビタミンはマレーシア工場で、食感や風味を保つ食品改良剤の生産能力を3割高める。16億円を投じて新設備を導入する。アジアなど新興国は中間層の所得増加で、高品質な加工食品への需要が急増している。食品メーカーに売り込み、中東や北アフリカでも拡販する。

設備を増強するのは同社の生産子会社のリケビタ・マレーシアのマレーシア工場(ジョホール州)。反応蒸留機など新設備を導入し、生産能力を現在の年間5万4000㌧から26%多い6万8000㌧にまで引き上げる。2016年1月の稼働を見込む。同工場では14年1月には約30億円を投じ、1万3000㌧分の増産体制を整えたばかり。アジアや中近東の国々の経済成長に伴って、質の良い加工食品への需要が拡大しており、新設備の導入で一段の生産能力の増強を進める。日経産業新聞が報じた。