メコン開発計画6カ国会議で中国の影響力拡大鮮明

メコン開発計画6カ国会議で中国の影響力拡大鮮明

タイの首都バンコクで12月20日、地域経済協力プログラム「メコン川流域開発計画(GMS)」の第5回首脳会議が開かれ、中国の李克強首相は地域のインフラ整備のために30億元(約580億円)の融資を提供する用意があることを表明し、他の参加国は歓迎した。GMSは中国、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの6カ国が参加。アジアインフラ投資銀行(AIIB)構想などを進める中国が、地域で影響力拡大を狙う姿勢が改めて鮮明になった。

首脳会議は2014~18年に計300億㌦(約3兆6000億円)超のインフラ整備などプロジェクトを実施することでも合意し、共同宣言を採択した。道路や鉄道などの92案件で、このうち約44%が中国分、約26%がラオス分、タイとベトナムがそれぞれ約9%などとなっている。