南ジャカルタで1時間2万ルピアと破格のカラオケ
南ジャカルタ・チプリルに1時間2万ルピア(部屋貸し)と破格のカラオケ店が憩いの場を提供している。同地の中間層向けのモール「ITCチプリル」の5階にあるカラオケボックス「ミスター・ローチェス」がそれだ。大型トラックの運転席ほどの狭い部屋が2列で7部屋並び、大音響が混じりあう。薄暗い証明、ブラウン管テレビの灯り、月面を描いた壁紙、冷房のない部屋は熱気を帯びている。ぼろぼろの部屋の造り、落書きだらけの板のドアなど。破格の安さだけに、日頃、見慣れた都会的できれいなファミリーカラオケとは似ても似つかない光景だ。
面白いのはどの部屋も戸を開けたまま、熱唱しているところ。しかも、それぞれが知り合いらしく、各部屋を人々が往き来する。客は歌うことが楽しくて仕方がない様子だ。店が提供するのはコーラとテ・ボトルだけ。アルコールなしでテンションを上げるのだ。店を一人で切り盛りする従業員によると、3年前に開店、平日は50組、休日は100組ほどくるという。平日の客は30代後半以上が中心で、多くがモール内の従業員。料金は30分1万ルピア。だから、時間を気にせず、思う存分大声で歌い、ストレス発散できるのだろうか。