インドネシア物流整備へスマトラ島などで大型鉄道計画

インドネシア 物流整備へスマトラ島などで大型鉄道計画

インドネシアは鉄道インフラ整備の大型計画に着手する。これはジョコ・ウィドド大統領の物流体制の充実には都市間、州間の連結性強化が欠かせないとの判断からで、交通渋滞の低減や人・モノの流れの円滑化を図り、経済活動を加速させるのが狙い。この最大の計画は総延長2168㌔、総額65兆ルピア(約6110億円)のトランススマトラ鉄道の建設を開始する。また、3月には総額3兆5000億ルピアのトランススラウェシ鉄道の建設計画にも着手する予定。ジャカルタ・ポストなどが報じた。

トランススマトラ鉄道はスマトラ島の北端アチェ州から南端ランプール州を結ぶ長距離鉄道で、同島の主要都市や港・空港などを結ぶ。政府は1月中に着工、2025年の完成を目指すとしている。トランススラウェシ鉄道はスラウェシ島南部のマカッサルからパレパレまでの150㌔を第1期、同島北部マナドからビツシまでの340㌔を第2期として、2018年の着工を目指す。ジョコ大統領はこれらのほかにもカリマンタン島、パプア島の各島での鉄道建設に意欲をみせている。このため、地方政府にも呼びかけ土地収用手続きの簡略化などでの協力を要請した。