インドネシアでKPKと警察の対立激化 警察長官人事で

インドネシアでKPKと警察の対立激化 警察長官人事で

インドネシアで今、汚職撲滅撲滅委員会(KPK)と国家警察の対立が激化、”遺恨”の応酬の様相を呈している。国家警察刑事局は1月23日、KPKのバンバン・ウィジャヤント副委員長が弁護士時代に担当した憲法裁判所審査で、関係者に虚偽証言を唆(そそのか)した疑いがあるとして同副委員長を逮捕した。告発したのは政権与党、闘争民主党(PDIP)の元国会議員。KPKは先ごろ、ブディ・グナワン次期国家警察長官の汚職疑惑を公表したことは周知の通り。これを受け長官人事を主導したPDIPと国家警察がKPKへの攻勢を強めている。

こうした状況をにらみ合わせ、ジョコ・ウィドド大統領は23日、KPKのサマッド委員長やバドロディン・ハイティ国家警察副長官(長官代行)と協議。今後、「警察とKPKの双方が法律に則って行動し、職務を遂行する際に、摩擦を生んではならない」と指示した。地元メディアが報じた。