外国人旅行客獲得は訪日前が勝負 海外企業と連携
訪日客をいち早く取り込むため、小売りや旅行・観光大手が海外企業と連携する。松屋はタイで百貨店やショッピングセンターを展開するザ・モールグループと提携し、200万人の現地カード会員を割引などで日本の店舗に呼び込む。マツモトキヨシホールディングスは提携しているタイの流通大手セントラルグループのスーパーで自社のPB商品の販売を拡大する。現地でブランドを認知してもらい、訪日した際の購入拡大につなげたい考え。
JTBはインターネットの予約システムを中国の旅行会社とつなげた。エイチ・アイ・エス(HIS)は2014年にインドネシアの通信大手テレコムニカシ・インドネシアグループと、フランチャイズチェーン(FC)の契約を結んでいる。15年夏から相手先の営業拠点を活用して現地顧客に向けた営業を本格的に始める。3年後に店舗数を100まで広げる計画だ。年間2兆円を超えた訪日客の消費の争奪戦は激しさを増しており、訪日後ではなく、現地で先手を打つ集客策が重要になってきた。日本経済新聞が報じた。