メーデー 待遇改善求め全国20の地域で60万人がデモ
インドネシア労働組合連合(KSPI)など主催団体の発表によると、メーデーの5月1日、首都ジャカルタ周辺の15万人をはじめ、インドネシア全国20の地域で60万人に上る労働者が待遇改善を求めデモ行進した。最低賃金の順守や健康保険の拡充など福祉の向上を求める声や、政府が計画している補助金付き燃料の値上げに反対する声も目立った。
近年、労使紛争が先鋭化し、高速道路を占拠するなどの事態もみられたが、今回のデモは全般に平穏だった。ジャカルタでは大統領宮殿を8万人のデモ隊が囲んだが、大きな混乱はなかった。日系企業が集積する工業団地などでは、工場を休日とするケースが多かった。