中国1969年発行の地図に日本語名「尖閣」「魚釣島」
日本の外務省は3月16日、同省ホームページに、中国政府が1969年に発行し、沖縄県・尖閣諸島が日本語名で書かれた地図を掲載した。政府はこの地図を、尖閣諸島が日本固有の領土であることを示す「新証拠」と位置付け、国際社会に広くアピールしたい考えだ。地図は、日本の国土地理院にあたり、測量などを担う政府機関「中国国家測絵総局」(当時)が発行した地図集の一部。尖閣諸島を「尖閣群島」と記し、日本名である「魚釣島」の表記もある。外務省によると、中国政府は国連アジア極東経済委員会が、69年に東シナ海に石油埋蔵の可能性があるとの報告書を発表した後の、71年から領有権を主張し始めた。