三菱商事 ミャンマーでCDSGと食品合弁事業
三菱商事はミャンマーで食品事業に乗り出す。5月に現地の複合企業、キャピタル・ダイヤモンド・スター・グループ(CDSG、ヤンゴン市)が持つ製粉、コーヒー会社「ルビア・リミテッド」の株式を30%取得することで合意したと3月30日発表した。この合弁会社は今後3年で250億円を投じ、加工食品の製造や新たな物流網の整備を進める。ミャンマー企業の有力事業に日本企業が出資するのは初めて。
今回提携するミャンマーのCDSGは食品事業を中核に小売りや不動産、金融などを手掛ける非財閥系の大手複合企業。同国におけるシェアが55%の製粉と、25%を占め首位のインスタントコーヒー製造・販売事業を展開している優良企業。合弁会社の出資比率はCDSG70%、三菱商事30%。ミャンマー政府が外資導入をテコに経済成長を目指す中、日本企業と現地企業の新しい連携の一つのモデルとなりそうだ。