トヨタが中国とメキシコに新工場建設へ 3~4年後稼働
トヨタ自動車は、自動車需要の増加が見込まれる中国や米国市場向けに生産能力の増強を図るため、3~4年後の稼働開始を目指して中国とメキシコに、新たな工場を建設する計画を固めた。投資額は計1500億円規模に上る見通しで、年間生産能力は合計で30万台増え、世界で1100万台程度となる。トヨタはこれまで既存の工場の生産性向上を優先させるためとして、2013年から3年間は新たな工場の建設を凍結する方針を打ち出していた。
しかし、2015年3月期の営業利益が過去最高の2兆7000億円に達する見通しとなり、業績が回復する中、中国や米国で増加が見込まれる自動車需要を取り込むため、これらの市場に向けた生産能力の増強を図る方針を固めたもの。中国では広州市内に年産10万台規模で、主に小型車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」を生産する。メキシコではグアナファト州に同20万台規模の工場を新設し、主に北米向けに輸出する「カローラ」を生産する計画だ。NHKなどが報じた。