インドネシア 観光ビザ免除 一挙に30カ国追加
インドネシア政府は、4月中にも日本など30カ国の国民向けに、観光や商談でのインドネシア訪問に必要な査証(ビザ)を免除する。インドネシアを訪れる人を増やして外貨収入を拡大する狙いがある。国営ガルーダ・インドネシア航空は来訪者の増加をにらみ、中国路線を2倍強に増やす。工場の技術指導などでの出張が容易になる商用のビザ規定の緩和も焦点になっている。
同国政府は3月、日本や中国、韓国、ロシアのほか、欧州主要国や中東、アフリカなど30カ国の国民が到着ビザなしで入国できるようにすると決めた。現在は東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など15カ国に認めているが、一挙に45カ国に広げる。ビザ免除により、政府は年10億㌦の経済効果があるとみている。このため、当初は2015年の訪問客の目標を1000万人としていたが、1100万人に引き上げた。政府は増加分の40%は中国人になるとみている。日経産業新聞が報じた。