インド政府10都市で大気汚染監視システム導入

インド政府10都市で大気汚染監視システム導入

ムンバイ共同によると、インド政府は主要10都市で大気汚染をリアルタイムで監視するシステムを導入した。同国は自動車台数の増加などで、世界最悪とされる大気汚染問題が深刻化。新システム導入で、市民の意識向上を図り歯止めにつなげたい考えだ。同国政府は大気汚染の程度を独自の指標で6段階で評価。環境・森林省のウェブサイトから首都ニューデリーや南部チェンナイなどの大気中の微小粒子状物質「PM2.5」や二酸化硫黄といった汚染物質の含有状況を確認できるようにしている。

世界保健機関(WHO)が2014年に集計した世界の大気汚染調査では、同国の極めて不名誉な実情が明らかになっている。対象の約1600都市のうち首都ニューデリーがPM2.5の汚染指数でトップ。上位20位のうち13都市がインドの大都市だった。