日本の新幹線の採用検討 タイ南北高速鉄道計画

日本の新幹線の採用検討 タイ南北高速鉄道計画

タイのアーコム運輸副大臣兼国家経済社会開発委員会長官は4月24日、バンコク~チェンマイ間で計画している高速鉄道で、日本の新幹線を採用することを検討していることを明らかにした。総事業費は約4300億バーツ(約1兆6000億円)に上る見通しで、日本との共同事業としたい意向を示した。

安倍晋三首相とタイのプラユット暫定首相は2月に東京で会談し、タイの鉄道整備で協力する方針を確認した。これを受け日本政府はタイに新幹線の採用を働きかけている。タイ側の交渉の窓口を務めるアーコム氏は「バンコク~チェンマイ間の高速鉄道の事業可能性に関する調査を終えており、日本の新幹線導入を実現したい」と話した。

日本政府はバンコク~チェンマイ間の南北線のほかに、タイ南部を東西に走る鉄道路線の整備も提案している。物資の大動脈となる「南部経済回廊」に位置し、ミャンマー~ダウェー経済特区との輸送効率が向上することから、同路線についても「覚書の締結に向け、日本と交渉を進めている」という。日本経済新聞が報じた。