ガルーダ航空 中国線に活路 日豪路線縮小
インドネシアの国営航空会社ガルーダ・インドネシア航空が構造改革を急いでいる。同社は、路線の見直しに着手、採算が悪化している日本やオーストラリア路線を縮小する一方、中国路線の座席数を昨年の2倍の年間120万席にし、巨大な中国市場を取り込むことで赤字からの脱却を図り、再び成長軌道に乗せようとしている。
ガルーダ航空は今年から成都、西安、重慶など中国の計10都市とバリを結ぶチャーター便を飛ばし始めた。ガルーダの中国路線は昨年まで首都ジャカルタと上海、北京をつなぐ路線のみだった。
インドネシア観光省によると、2014年の中国からの来訪者は96万人と前年比3割近く増え、シンガポール、マレーシアに次ぐ3位のオーストラリア(109万人)に迫る勢いだ。日本経済新聞が報じた。