日本ガイシ タイに車排ガス浄化用セラミックス工場
日本ガイシ(名古屋市)は5月14日、自動車排ガス浄化用セラミックスの新工場をタイに設けると発表した。2018年4月に生産を始める予定で、20年までの設備投資総額は約500億円。新工場の敷地面積は約22万7000平方㍍。生産能力は未定。サムットプラカーン県の工業団地に「NGKセラミックスタイランド」を設立する。資本金は13.5億バーツ(約48億円)で、日本ガイシが95%、住友商事が5%出資する。
自動車排ガス浄化用セラミックスの世界的な需要の急拡大を見越し、同社は欧州、日本で生産能力を大幅に増強している。今回のタイ工場が稼働すれば当面の供給体制が整う。同社の東南アジアのセラミックス生産拠点は、インドネシアに次いで2カ所目。排ガス規制の強化も背景に、同社では東南アジア、インドの需要は20年までに4倍に増えるとみている。