音響機器各社 東南アから国内生産回帰

音響機器各社 東南アから国内生産回帰

日本の音響機器各社が国内生産への回帰を進めている。高級オーディオなど国内市場の販売比率が高い分野の製品群を中心に生産を国内へ移す。円安により事業の採算性が改善したと判断した。自動車や電子部品に続き、音響機器でも国内生産の動きが加速しそうだ。
JVCケンウッドは海外での高級オーディアの生産から撤退し、国内生産に移管する。マレーシア工場を閉鎖し、今夏から同社の山形工場での生産を始める。パイオニアは2015年度下期から市販向けカーナビの主力機種「カロッツェリア 楽ナビ」の日本市場向け生産のほぼ全量をタイ工場から日本国内の生産拠点に移管する。楽ナビの出荷台数は年間約35万台で、15年度下期に5割強を日本に移管する予定。クラリオンも国内市場向けの製品について海外からの生産移管を検討している。日本経済新聞が報じた。