タイに新幹線導入検討 事業採算性など調査
日本、タイ両政府は5月27日、タイの首都バンコクと北部の観光都市チェンマイ間で計画されている高速鉄道に関し、日本の新幹線方式の導入を前提に事業の採算性などを調査することで合意した。太田昭宏国土交通相とタイのプラジン運輸相が国交省内で会談し、協力覚書を締結した。
政府は海外市場への「新幹線技術」売り込みに向けた弾みとしたい考えだ。ただ、1兆円を超えるとみられる総事業費の調達や採算性確保などの課題は多く、実現にはまだハードルが残っており、曲折が予想される。