犠牲者432人の遺族不在で追悼式 長江の客船転覆事故

犠牲者432人の遺族不在で追悼式 長江の客船転覆事故

中国湖北省荊州市監利県の長江(揚子江)で乗客・乗員456人を乗せた客船「東方之星」が転覆した事故から6月8日で1週間。中国当局は7日、事故の現場で追悼式を行った。だが、この追悼式に混乱を恐れたためか、遺族は招かずに挙行された。こうした異常なやり方に反発した一部の遺族は不満を爆発させていた。
同日午前9時(日本時間10時)、捜索船など十数隻が一斉に汽笛を鳴らす中、軍兵士ら計約1000人が約3分間黙とうを捧げたが、参加を望んでいた遺族らの姿はなかった。捜査当局は7日までに432人の死亡を確認。生存者は14人にとどまり、いぜん10人が行方不明。