南沙にビル、港 中国7つの岩礁で埋め立て加速
マニラ時事によると、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、中国が少なくとも7つの岩礁や暗唱で埋め立てを急速に進め、うち5つはすでに埋め立てから施設の建設段階に移っていることが6月9日、分かった。時事通信がフィリピン国軍関係者から独自に入手した写真で明らかになった。写真は国軍が5月上旬に上空から撮影したもので、7礁のうち5礁で「人工島」が形成されたことが確認できる。
ジョンソン南礁では、6階建て以上のビルや、灯台とみられる大型の塔ほぼ完成。同様のビルや塔はクアテロン礁やガベン礁でも確認できる。ケナン礁ではビルのほか、大型船が入港できる埠頭の整備が進んでいる。ファイアリクロス礁では、長さ約3㌔の滑走路の建設が進み、かなりの部分が舗装されているほか、港も造成されている。