アジア開銀、AIIBに融資案件の紹介検討

アジア開銀、AIIBに融資案件の紹介検討

日米主導でアジアでのインフラ整備を支援しているアジア開発銀行(ADB)が、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対して、融資案件を紹介する方向で検討していることが6月19日、分かった。ADBに持ち込まれる融資案件のうち、商業性の強い案件を中心に紹介する。
関係者によると、ADBの中尾武彦総裁が3月に北京で中国の楼継偉財政相と、5月にはアゼルバイジャンのバクーでAIIB初代総裁候補の金立群・元中国財政次官と会談、融資案件を紹介することで一致した。AIIBも、当初は融資審査などの能力不足が見込まれるため、紹介を求めているという。ただ、ADBはスタッフの派遣までは行わない方針だ。
日米はAIIBへの参加を見送っているが、案件の紹介などを通じて協調関係を築き、アジアのインフラ整備で主導権を維持したい考えだ。