訪日客受け入れへ 地方空港相次ぎ機能増強急ぐ

訪日客受け入れへ 地方空港相次ぎ機能増強急ぐ

訪日外国人観光客の大幅増を受け、地方空港の機能増強計画が相次いでいる。国土交通省は新千歳空港の再整備の検討に入り、一部を2016年度予算案の概算要求に盛り込む方針だ。福岡空港、那覇空港では滑走路を増設する。関西国際空港や中部国際空港ではターミナルビルの建設や、その検討に入っている。
政府は20年までに訪日客を2000万人に増やす計画だ。東京五輪を契機にさらに訪日観光客が増えるとみられ、基盤整備に取り組む。新千歳空港ではターミナルビル新設・拡張のほか、駐機場、航空機の誘導路などほぼ全施設の配置を見直す考えで、1988年の開港以来の大規模整備となる。そのため事業規模は1000億円を超える見通しだ。
那覇空港では第2滑走路を建設する。関西国際空港では、アジア地域からの乗り入れが急増している格安航空会社(LCC)向け専用ターミナルビルの建設が始まり、17年3月から利用開始の見込み。中部国際空港もLCC向けターミナルビル建設の再検討に入っている。日本経済新聞が報じた。