ウナギ絶滅危惧で稚魚保護のはずが、中国で増産の怪

ウナギ絶滅危惧で稚魚保護のはずが、中国で増産の怪

絶滅の恐れがあるとして資源管理の対象となっているウナギだが、奇妙なことに中国の養殖業者は、増産の動きを加速させている。
絶滅危惧種に指定されている二ホンウナギは、稚魚が減少していることなどから、日本、中国などが非公式協議で養殖量を制限する方針を確認。2015年も養殖量を2割減らすことで合意しているはずだが、こうした方針と逆行するように、中国国内の養殖の現場では増産の動きが活発だ。
中国の業界サイト「水産養殖網」によると、海南省で2014年に12万平方㍍超の巨大養殖場建設が始まっている。湖北省でも養殖場の新規建設が計画されており、各地で養殖ウナギの増産に向けて、設備投資が続けられている。読売新聞が報じた。