訪日客消費4~6月82.5%増の8887億円 年3兆円へ

訪日客消費4~6月82.5%増の8887億円 年3兆円へ

観光庁が7月31日公表した訪日外国人の消費動向調査によると、今年4~6月の外国人による消費額(推計)は前年同期比82.5%増の8887億円となり、四半期として過去最高を記録した。1人当たりでも約17万7400円(前年同期比23%増)と過去最高だった。
この結果1~6月では、1~3月の消費額の7066億円と合わせ1兆5953億円となっている。年間では3兆円ペースで、2014年通年の2兆円程度から大幅に増える計算だ。
国籍、地域別の消費額は、中国が3581億円で全体の4割を占め1位。台湾が1470億円(17%)、韓国が645億円(7%)と続いた。外国人に人気が高いのは日本の家電製品だ。炊飯器や魔法瓶は特に人気で、10万円ほどする炊飯器を3~4台まとめ買いする人も珍しくない。
訪日外国人は増え続け、日本政府観光局(JNTO)によると今年1~6月は前年同期比46%増の914万人で過去最高を記録している。年間2000万人に迫るペースで推移している。日本政府は年間2000万人に達する年に訪日客の消費額を4兆円にする目標を打ち出している。