天津爆発の被害広がる 港のマヒ長引けば経済へ影響
中国・天津市の浜海新区で8月12日深夜起きた爆発事故が、物流や生産など企業活動に深刻な悪影響を及ぼし始めた。港湾施設は機能がほぼ止まり、海外から同地への進出各社の事業所や倉庫施設も復旧がままならない状況だ。天津港のマヒ状態が長引けば生産の停滞や輸出の減少という形で中国経済の足を引っ張りかねない。
12日夜の事故発生から2日経った14日になっても、付近一帯は警察や消防車両が陣取り、完全閉鎖状態が続いている。浜海新区は4月に「自由貿易試験区」が発足し、港湾施設や工業団地の整備が進んでいただけに打撃は大きい。
天津市は北京を中心とする華北地方の玄関口で、特別市である北京、天津、河北省を合わせた総人口1億人超の「大首都構想」の中核拠点だ。