ジャワ島の火力発電所建設の融資契約期限4回目延長
インドネシアジャワ島の中部バタン県で建設予定の石炭火力発電所を担うビマセナ・パワー・インドネシア(Jパワー、伊藤忠商事、アダロ・パワーによる共同出資会社)に対する融資契約期限を、2016年4月6日まで6カ月延長することで関係企業が合意した。これは、契約の前提である土地収用が住民の反対などで終わらないため。ジョコ・ウィドド大統領は8月末に見切り発車で「着工」を宣言したものの、事態は変わらず、なお曲折が予想される。
当初、2012年10月6日だった期限の延期は、今回で4回目。正式着工の遅れは3年を超える。プロジェクトでは総出力200万㌔㍗の高効率型プラントを設ける。総事業費は40億㌦(約4800億円)を超える見通し。融資期限の延長はこれまで1年単位だったが、今回は規定変更で半年とし、土地収用の手続きを急ぐ。