インドネシアの森林火災 来年まで鎮火しない可能性
シンガポール、マレーシアなど主変国に深刻な大気汚染をもたらしているインドネシアの森林火災が拡大しつつあり、来年まで鎮火しない可能性が出てきた。専門家が10月19日明らかにした。
「塩害(ヘイズ)」と呼ばれる大気汚染の原因となっている野焼きは本来、インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島中心に行われているが、すでに同国東部にも火災は広がりつつあるという。
国際林業研究センター(CIFOR)の研究者、ヘンリー・プルノモ氏は「(火災は)おそらく12月から1月まで続くだろう」と述べた。今年の場合、例年広範な火災は発生しないパプア州にも広がっていると指摘し、「パーム油生産のために、新たな耕作地を切り開いているためだ」と分析した。ロイター通信が報じた。
インドネシアの森林地域に拠点を置くある企業の幹部は、煙害はさらに長期化し、3月ごろまで続く可能性があるとの見方を示している。