南シナ海の中国人工島 仲裁裁判所が国際法で初判断
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は10月29日、中国が南シナ海で造成中の人工島を巡り、2013年にフィリピンが満潮時に沈む「低潮高地(暗礁)」は、国際法で領海の基点にはならないとする訴えについて、審理を始めることを決定した。
南シナ海の人工島に対する中国の領有権主張を巡り、国際法上の判断が初めて下されることになる。オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は2016年明けに始まる審理で、フィリピンに追加の説明を求める見通し。いずれにしても今回の審理開始決定で、中国の主張に対する国際的な圧力は一層高まった形だ。