中国広東省の最低賃金は2017年まで据え置き
中国・財新網の報道によると、中国広東省の最低賃金基準が2017年まで据え置かれることが分かった。2016、17年の2年間は15年5月に発表された15年の最低賃金基準が継続して適用される。中国経済の減速に伴い景気の下振れ圧力が続く中、地元政府は企業経営を圧迫する賃上げを抑制する方針とみられる。
広東省の15年の最低賃金は地域別に4種類に分類されており、1類(広州)は月額1895元(約3万3000円)、2類(珠海、仏山、東莞、中山)は同1510元、3類(汕頭、恵州、江門、肇慶)は同1350元、4類(1~3類以外の地区)は同1210元。
2004年に最低賃金基準が制定されて以来、同省が基準据え置きを発表したのは09年、12年に続き3回目。ちなみに同省の最低基準の平均上昇率は10年21.1%増、11年18.6%増、13年19.1%増、14年19.1%増、15年19.0%増で、毎年2割近い上昇率で推移していた。