日本製紙 タイで木質バイオマス燃料生産の実証設備

日本製紙 タイで木質バイオマス燃料生産の実証設備

日本製紙は4月27日、出資するタイSCGパッケージング社フィビラス事業部門会社(PPPC社)が保持する木質バイオマス資源を活用し、同社と共同で、タイでトレファクション技術を用いた木質バイオマス燃料(以下、トレファイドペレット)の生産実証設備を設置する共同研究開発契約を締結したと発表した。
トレファクションとは、比較的低温で木質バイオマスを炭化させることで、通常の炭化より熱量を大幅に残すことができる技術。トレファイドペレットは、木質バイオマスをそのままペレット化したもの(ホワイトペレット)や木質チップに比べて、耐水性、粉砕性に優れ、エネルギー密度が高まることによる物流費低減などのメリットが期待される。
そこで日本製紙は、これまで蓄積してきたトレファクション技術をベースに、今回事業化を視野に入れてPPPC社と共同で年間約8,000㌧規模の実証生産を行うことにしたもの。