台湾で蔡英文氏が総統就任 中国に対話継続呼びかけ
台湾の1月の総統選挙で勝利、当選した民主進歩党(民進党)の蔡英文主席(59)は5月20日、台北市内の総統府で宣誓し、第14代総統に就任した。
独立志向の強い民進党だが、就任演説で蔡総統は、中国に対話の継続を呼びかける一方、日米や欧州など「共通価値」を持つ国々との「全方面の協力」を進める考えを示した。
台湾の女性総統は初めて。民進党の政権獲得は陳水扁政権(2000~2008年)に次ぎ8年ぶり2回目。民進党は立法院(国会に相当)でも過半数を占めており、同党として初めての「完全執政」の始動となった。