JNC 中国で複合繊維製造設備を増設 衛生材料不織布
JNC(東京都千代田区)は6月13日、中国江蘇省蘇州市の持分法適用関連会社「芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司」のポリオレフィン系複合繊維(ES繊維)の製造設備を増設すると発表した。
ES繊維はJNC独自の熱接着性複合繊維で、接着剤を使わず熱により繊維を互いに接着することが可能だ。ES繊維を用いて製造された不織布は柔軟で、かさ高性があることから現在、紙おむつ、生理用品などの衛生材料に広く使用されている。
芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司への出資比率はJNCファイバーズ50%、FiberVision A/S(デンマーク)50%。増設による生産能力は年間約1万4,500㌧で、投資額は約23億円(2,200万米㌦)。7月に着工し、2018年7月に竣工予定。