サムスン電子「ノート7」の直接損失2,800億円超

サムスン電子「ノート7」の直接損失2800億円超

韓国紙・中央日報によると、韓国のサムスン電子が最新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産・販売中止に伴い、全世界で販売された180万台の製品の別機種への交換や払い戻しの手続きといった直接的な損失だけで少なくとも3兆ウォン(約2,800億円)に上るとみられる。
サムスンは、新製品を次々に繰り出す”スピード第一主義”でスマホ市場を席巻したが、今回は対応を急ぐあまり、発火事故の原因調査に十分な時間を取らず、根本的な事故原因を突き止めないまま、性急に結論を下したことが裏目に出たとみられる。同社が身上とするスピード第一主義がいわば”双刃の剣”となった。
今回のギャラクシーノート7の生産停止の影響を理由に、同社は10月12日、第3四半期(7~9月期)の営業利益見通しを下方修正した。当初の7兆8,000億ウォン(約7,200億円)から5兆2,000億ウォン(約4,800億円、前年同期比29.6%減)としたほか、売上高も前年同期比9.1%減の47兆ウォン(約4兆3,000億円)へ下方修正した。