プロッツア ラオスで新電動三輪車の試験走行開始
電動バイク・電動三輪車を手掛けるプロッツア(愛知県一宮市)は、電動三輪車の新型プロトタイプモデルを開発し、ラオス南部の都市パクセで走行試験を開始した。
新型モデルは乗客タイプ・乗客&貨物タイプ・貨物タイプの3タイプあり、各2台ずつ合計6台が導入された。これらの車両は同じプラットフォームで開発されており、用途に合わせてシートレイアウトを選択することができる。
今回現地で実施する走行試験では、現地風土への適応性、走行距離、充電頻度、バッテリーの使用状況等を調査する。また、ドライバーや乗客にヒアリングを実施し、量産移行に向けた最終改良の情報交換を行う。
この新型の「E-TukTuk」開発事業は、環境省による「途上国向け低炭素技術イノベーション創出事業」の補助金を受けて推進されている。電動三輪車の普及を通じて現在パクセ市民や観光客の足となっている「トゥクトゥク」(前1輪・後2輪型の三輪車)や「サムロー」(サイドカー型の三輪車)等の三輪ガソリン車に代わり、環境配慮型車両としてラオスの二酸化炭素の削減を図っていくものとして、現地でも期待されている。
ラオスには2015年、JICAによる普及実証事業を通じて14台のプロッツア製電動三輪車が世界遺産都市ルアンパバーンに導入されている。