シャープが工場集約断行 鴻海流コストカットに着手

シャープが工場集約断行 鴻海流コストカットに着手

シャープの日本国内工場の再編が動き始めた。不振の電子部品や製品工場の縮小や閉鎖に着手する。一方で、主力の液晶事業は強化し、選択と集中を急ぐ。
これまでは全国各地の企業・工場”城下町”をはじめ、様々なしがらみから、希望退職などの人員整理は進めても、主力工場の閉鎖や集約には踏み込めていなかった。
だが、親会社となった鴻海精密工業にはこうしたしがらみはなく、中長期的な経営方針に沿った形で、大胆にコストカットを断行する予定だ。広島工場、福山工場の集約・再編、三原工場の閉鎖など、再生へ向け国内の生産体制を順次見直し、再編を強力に推進する。