三陸沖で中国の無登録の違反漁船が急増 サバ乱獲か
日本の排他的経済水域(EEZ)に接する北海道や三陸沖で2016年、中国漁船が288隻確認され、うち67隻が無登録の違反漁船だったことが分かった。資源枯渇の懸念があるサバの漁をしているとみられ、政府は中国に違反船の操業をやめるよう求めている。
日本、中国、韓国、台湾など太平洋沿岸の6カ国・地域が参加する北太平洋漁業委員会(NPFC)は2016年から、サバやサンマなどの乱獲を防ぐため、各国が操業を許可した漁船を同委員会に登録することを義務付けている。確認された中国漁船は前年比5割増。
無登録の漁船は今回初めて調査し、見つかった。見つかった67隻の大半は偽の船名で操業していた。中国国旗や無線での応答などから、水産庁は中国漁船と認定した。