ベトナムで初の電気バスの走行実験 北九州市・企業

ベトナムで初の電気バスの走行実験 北九州市・企業

北九州市と、充電池用制御装置などの開発を手掛けるソフトエナジーコントロールズ(北九州市小倉北区)は2月から、ベトナムの姉妹都市ハイフォン市で太陽光発電システムを使った電気(EV)バスの実証走行実験を開始した。北九州市によると、同国で電気バスが走るのは初めて。両者は実験を機に、環境にやさしい交通手段として同国全土で電気バスの売り込みを目指す。
事業費は1億2000万円で環境省が7800万を補助、北九州市はベトナムでの電気バス走行に向けた許可取得などを支援した。
実証実験するのは景勝地・ハロン湾内にあるカットバ島。2020年度までの実験期間中、坂道の多い地形や高温多湿の気候に適応できるかなどを検証する。バスは50人乗りで、ソフトエナジーコントロールズのバッテリー制御技術を使い、中国のバス製造会社と共同開発。車体にアルミ合金を使い、軽量で低燃費を実現した。太陽光パネルはバスの車庫に設け、全電力を太陽光発電で賄えるという。