日立造船 中国船舶向けSCRシステム2基を初受注

日立造船 中国船舶向けSCRシステム2基を初受注

日立造船(大阪市住之江)はこのほど、中国の大手大型舶用エンジンメーカーの大連舶用柴油机有限公司(以下、DMD)向けに、舶用高圧SCR(Seledtive-Catalytic-Reduction)システムを2基受注した。2016年1月からスタートした国際的なNOx3次規制に対応する排ガス規制装置で、同社として初めて商用の供給となる。納期は一基目が2017年10月、2基目が同11月。
舶用SCRは運航中の舶用エンジンから排出されるNOxを触媒で無害化する装置。日立造船は世界で唯一の舶用エンジンと触媒を製造するメーカー。同システムの搭載船は欧州の海運企業が船主のケミカルタンカーだ。中国の造船所の中航鼎衡造船有限公司から舶用エンジンの製造を請け負ったDMDに舶用SCRシステムを供給する。
今回の受注は、同社が世界に先駆けて環境規制に対応した船舶の運航を支援するシステムの提供となる。