日立造船 越初の廃棄物焼却発電プラントの実証開始
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで、日立造船はベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの建設、試運転を完了し、4月1日から実証運転を開始した。今後6カ月間の実証運転を通じて、様々な種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性および省エネルギー技術としての有効性を実証する。
4月24日、実証運転の開始にあたり、両国の政府関係者およびハノイ市内の産業廃棄物排出工場を持つ企業関係者らが出席し、同プラント内で竣工式を執り行った。
同プラントはナムソン処理場で、ロータリキルンストーカ式焼却炉。処理量は75㌧/日×1炉、発電容量は1930KW(一般家庭約5000世帯に相当)。1日当たり75㌧の廃棄物を衛生的かつ安全に焼却処分することで、約10%(約7.5㌧)まで減容化する。
ハノイ市では、生活ごみおよび産業廃棄物合わせ1日当たり約7000㌧発生し、そのうち同市のナムソン処理場の敷地内で廃棄物処理事業を手掛けるHANOI URBAN ENVIRONMENT Co.,Ltd.が5000㌧以上を埋め立て処分しており、埋立地の逼迫や環境衛生面の問題が指摘されている。