ベトナム初の地下鉄 日本企業がシールドで工事開始
ベトナムで初めてとなる、日本企業による地下鉄工事が同国最大の都市ホーチミン市で始まった。
同1号線工事は、ホーチミン市と郊外の19.7㌔㍍を高架と地下トンネルで結ぶもの。歴史的な建造物が多い中心部では景観を守りたいとのベトナム側の意向もあり、地下を通すことになった。中心部の2.5㌔を地下、残りの17.2㌔を高架でつなぐ。地下3駅、地上11駅の合わせて14駅が建設される予定。
1号線の総事業費およそ2400億円のうち、これまでに1500億円余りの円借款が認められ、2020年11月の開業を目指して工事が進められている。今回のすべての工事を清水建設など日本の大手ゼネコンが受注している。
地下鉄部分の工事は円筒型の掘削機「シールドマシン」で地中を掘り進めながら、掘削機の内部でトンネルの壁を組み立てる「シールド工法」が採用される。同工法が使われるのは東南アジアではインドネシアに次いで2番目。