バイオマスJ フィリピンでバイオディーゼル実証事業

バイオマスJ フィリピンでバイオディーゼル実証事業

バイオマス・ジャパン(本社:東京都豊島区)は、フィリピン・ダバオ市で行っているバイオディーゼル実証事業で、このほど行われたドゥテルテ大統領の娘、サラ・ドゥテルテダバオ市長の主催による、施設のオープニングセレモニーに事業者として出席した。
出席者には中根一幸外務副大臣、在フィリピン日本大使館・伊従経済公使、在ダバオ領事事務所百々領事、JICA(国際協力機構)関係者らが顔をそろえ、同実証事業への期待と関心の高さをうかがわせた。
この実証事業はJICAの「中小企業海外展開支援事業、廃食油回収システムの構築およびバイオディーゼルの製造と普及による環境改善に関する普及・実証事業」として行われるもの。具体的にはショッピングモールやレストラン、家庭などから排出される廃食油を回収し、それを大気汚染物質の排出が少ないバイオディーゼル燃料へと精製し、ジープニー(現地で普及している相乗りバス)と廃棄物回収車の燃料として使用する。
計画されているバイオディーゼルプラントでは年間25万㍑のバイオディーゼル燃料を製造する。プラントは8時間で廃食油1000㍑を処理する能力とする。設置場所はダバオ市内マア地区。想定バイオディーゼル燃料コストは1㍑当たり16ペソ(軽油1㍑当たり32ペソ)。