訪日客手ぶら観光へ JTB・ヤマトなどがタッグ
JTB、パナソニック、ヤマトホールディングス(HD)は9月21日、訪日客が手ぶら観光できるよう大型荷物を預かり、宿泊先に配送するサービスを2018年1月に共同で始めると発表した。スマートフォンで簡単に申し込めて手続きの手間を省ける。
このサービス「ラゲージ・フリー・トラベル」では国内の空港から宿泊施設、宿泊施設間などで荷物を送れる。JTBのツアー参加者のほか、個人旅行者でも旅の前や最中にスマートフォンやパソコンで申し込める。
利用者が配送先や荷物の寸法・個数、氏名などを多言語サイトから入力すると、QRコードが発行される。これを空港や宿泊施設の窓口で見せれば1分半ほどで荷物を預ける手続きが終わる仕組みだ。従来の荷物配送サービスでは10分以上かかっていた送り状を手書きする手間が省ける。
荷物を預けられる場所は、当面は成田、羽田、中部、関西の4国際空港と、東京、大阪、京都を中心とするホテルなど約100施設。配送先に指定できる受け取り拠点は全国1万軒の宿泊施設だ。
基本料金は荷物の3辺の長さの合計が120㌢・重さ15㌔㌘以内なら片道で税別2000円から。160㌢・25㌔㌘以内だと同2500円からとした。地域により追加料金がかかる。