イスラム強硬派FPIに非難強まる 警察との癒着明るみに
インドネシアでイスラム強硬派団体のイスラム擁護戦線(FPI)に対する風当たりが一段と強まっている。これは、FPIが中部ジャワ州クンダル県でラマダン(断食月)中の取り締まりと称したカラオケ店襲撃中に交通事故を起こし、一般市民を死なせたためだ。ユドヨノ大統領をはじめ政府関係者は、FPIへの非難を強めている。
また、想定外の事件が警察に対する一般市民の”眼”を覚醒させた感がある。それはこの事件を機に、酒類販売や娯楽施設への違法営業を巡り、警察との根強い癒着関係を浮き彫りにしてしまい、強硬派の暴力行為を看過してきた警察の内部改革の必要性を訴える声が高まってきたからだ。